今日は勉強しようと思っていた。
朝のうちは、まだ時間があると思っていた。
昼になっても、もう少ししたら始めようと思っていた。
夕方になっても、気分が乗ってからでいいと思っていた。
そして気づいたら、夜になっていた。
机の上には、開かれていない参考書がある。
シャーペンもノートも、ちゃんと用意してある。
やる気さえ出れば、すぐに始められる状態だった。
でも、そのやる気はなかなか来なかった。
やる気というものは、待っていると向こうから来てくれるように思える。
けれど実際には、じっと待っているだけでは、なかなか現れてくれない。
むしろ、少しだけ手を動かしたあとに、遅れてついてくることが多い。
最初から集中できなくてもいい。
最初から長時間やろうとしなくてもいい。
とりあえずノートを開く。
とりあえず一問だけ解く。
とりあえず一行だけ読む。
それくらいなら、やる気がなくてもできるかもしれない。
勉強でいちばん難しいのは、内容そのものよりも、始める瞬間なのかもしれない。
始める前は、とても重く感じる。
でも始めてしまうと、思っていたより少しだけ進めることがある。
今日、やる気が出るまで待っていたら夜になってしまった。
でも、それに気づけたなら、まだ何も終わっていない。
夜からでも、少しだけ始めればいい。
一日を完璧に取り戻すことはできなくても、何もしなかった一日で終わらせないことはできる。
やる気が出なかった日にも、机に向かう意味はある。
たった十分でも、たった一問でも、昨日より少しだけ前に進める。
やる気を待つより、先に小さく動いてみる。
その小さな一歩が、明日の自分を少しだけ楽にしてくれるのだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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